日本の創造性を高め、文化芸術を発展させる場 「Culture Vision Tokyo」

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UPDATE : 2016.10.31

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2016年10月20日(木)、カルチャー・ヴィジョン・ジャパン(以下CVJ)が六本木ヒルズ森タワー52階東京シティビューで開催した一夜限りのイベント「Culture Vision Tokyo」。これは、「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」の政府認定協賛イベントとして、2020年の東京オリンピック・パラリンピックをきっかけに文化芸術活動を発展させるべく行ったものです。日本を代表するクリエイターの作品が並び、厳選された日本のドリンク・フードが振る舞われた、東京の最先端の「文化」を最高のシチュエーションで体験できる場。ここで、国内外のクリエイターやトップリーダーが出会い、ジャンルを超えた交流を育みました。

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日本の創造性を高め、文化芸術を発展させる
「Leading Hub」の発現。

「2020年のオリンピック東京大会をきっかけに、それ以降も文化芸術活動を持続的に発展させ、文化芸術の力で日本を活性化したい」。そんな思いを持って、文化・アート・デザインといったクリエイティブと産官学の有志が集い、文化芸術活動の側面支援を続けてきたCVJ。クリエイターと産官学の垣根を越えた共創の場(A leading hub for cross-sector partnerships between creators, government, industry, and academia.)として2014年4月から活動を開始、「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」の文化プログラムの企画を支援し、京都二条城での文化イベント「The Oriental Opera」やグランドハイアットでの文化イベント「The Land of the Rising Sun」を実現させてきました。

今回の「Culture Vision Tokyo」の企画がスタートしたのは約1年半前。きっかけは、CVJが支援していた、2019年ラグビーワールドカップや2020年東京オリンピック・パラリンピック等に向けた政府主催のキックオフイベント「スポーツ・文化・ワールド・フォーラム」が2016年10月に開催されることが決まったこと。同じタイミングで、世界中で活躍しているさまざまな分野の若手が集う「ヤンググローバルリーダーズ年次総会」、都市の未来を考える国際会議「Innovative City Forum 2016」も開催されることで、国内外から政府関係者やビジネスリーダー、クリエイターが東京に集結するという状況が生まれました。「Culture Vision Tokyo」は、この機会に各界の世界最高レベルの知見が実際につながり、化学反応を起こす可能性をもたらす“ハブ”として具体化されたものです。そしてCulture Vision Tokyoが開催されたこの日、国内外から1500人を超えるさまざまな分野のリーダーや著名人が集いました。

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開催当日、イベント開始に先立って行なわれた記者会見では、CVJ会長の増田宗昭さん、副会長の大西洋さんに加え、CVJのアドバイザーでもあり、会場に展示した作品を生み出した彫刻家の名和晃平さん、クリエイティブディレクターの齋藤精一さんが登壇。多数の報道陣が詰めかける中、増田会長と大西副会長から今回のイベントの趣旨が語られました。

「CVJは、東京オリンピック・パラリンピックをスポーツだけでなく文化芸術の祭典と位置づけ、2014年に“クリエイターと産官学の垣根を超えた共創の場の創出”を目的として、各界を代表する識者が集まりスタートしました。『Culture Vision Tokyo』は、『スポーツ・文化・ワールド・フォーラム』のコラボレーション企画として開催する、クリエイターと各界のトップリーダーの交流の場です。オリンピック憲章には『“オリンピズムは人生哲学であり、スポーツと文化と教育を融合させることで生き方の創造を求める』と書かれています。2020年の東京オリンピック・パラリンピックが、その先の未来につながる文化芸術活動のレガシーになるよう、CVJとして力を尽くしたいと考えています」(増田会長)

「日本には、多くの素晴らしいクリエイターがいるということを、海外の皆さんにもっと知っていただきたい。私たちCVJは、優秀なアーティストやデザイナーを海外に発信していく役割を担っていきます。日本のスポーツと文化のパワーを世界的に認知されて、東京オリンピック・パラリンピックが開催される2020年を迎えるというストーリーにつなげていけたらと思います」(大西副会長)

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さらに、彫刻家の名和晃平さんは「立場を超えてお互いに意見を交わし、今必要なもの、新しい価値をもつものについての議論が自由にできるプラットフォームが必要だと思います」、クリエイティブディレクターの齋藤精一さんは「若いアーティストたちのためにも2020年に向けて大きく盛り上げていき、文化芸術が育つ土壌をつくっていきたい」と、アーティストの立場からジャンルを超えた自由な交流の場の必要性をそれぞれ語りました。

日本の文化力を「可視化」して、東京への期待を高めていく。