京都市京セラ美術館における新進作家の支援・育成事業等のためのチャリティ・オークション&ガラ・ディナーの開催
CVJは、2023年5月29日「京都市京セラ美術館における新進作家の支援・育成事業等のためのチャリティ・オークション&ガラ・ディナー」を、京都市などとともに開催いたしました。
京都市京セラ美術館本館
若手アーティスト活躍の場となる「ザ・トライアングル」
当美術館では、観覧無料で新進作家の作品を展示紹介する「ザ・トライアングル」をはじめ、さまざまな新進作家支援・育成事業に取り組んでいます。本チャリティオークションは、これらの事業への支援や京都市が取り組む「アート市場活性化」を目的として開催されました。(一部は京都市の姉妹都市ウクライナ・キーウ支援にも充てられました。)
2022年に続き2回目となった2023年は、京都市、株式会社マツシマホールディングス、CVJ、株式会社ニューアートディフュージョンから組成される実行委員会が主催し、より社交的・社会的な拡がりをもつべく「チャリティ・オークション&ガラ・ディナー」として企画、日本の現代美術界を代表する作家とギャラリーの協力を得て、実施いたしました。
歴史的文化財として価値の高い本美術館を会場に、通常閉鎖している旧玄関の扉を特別に開き、格式高い旧玄関広間でのカクテル、通常非公開の貴賓室でのプレビュー、大吹抜空間の中央ホールでのディナーとセッションは、当美術館でなければ実現できない特別な空間での演出となりました。
オークショニアは、京都市成長戦略推進アドバイザーでもあるアートプロデューサー山下有佳子氏が務め、24作品が熱気あふれる中で競売にかけられていきます。
最終的にオークション全体の落札総額は約6,300万にのぼり、前回の約2倍という活況となりました。
京都市の門川大作市長は「京都は芸術家が育つ場所。皆で市場を育てる取組みを増やしていきたい」と、今回のチャリティ・オークションのみならず、アート政策へ前向きな姿勢を示され、また、この日ゲストとして訪れた京都に移転した文化庁の都倉俊一長官からも「今後はアートビジネスを育成し、巨大な世界のアートマーケットに参入し、得た資金を還元し、さらなる新しい才能の育成・発信することが必要。」と強調されました。
CVJでは、こうした国や地方自治体の方向性と共創することで、「クリエイティブの持続的発展」に貢献していきたいと考えます。
日時|2023年5月29日(月)
会場|京都市京セラ美術館
主催|京都市京セラ美術館チャリティ実行委員会
(出品作家)
青山悟、淺井裕介、石塚源太、伊藤存、岩崎貴宏、大山エンリコイサム、川人綾、鬼頭健吾、黒田アキ、五木田智央、小林正人、近藤亜樹、杉本博司、唐仁原希、中原ちひろ、名和晃平、蜷川実花、水野里奈、南依岐、宮島達男、村上隆、大和美緒、山本太郎、米谷健+ジュリア
「京都市京セラ美術館 新進作家支援・育成事業等のためのチャリティー・オークション&ガラ・ディナー」開催風景
撮影:三吉史高