日本の創造性を高め、文化芸術を発展させる場 「Culture Vision Tokyo」

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UPDATE : 2016.10.31

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会場の各所には、日本を代表するトップクリエイターの作品を展示。CVJのアドバイザーに名を連ねる猪子寿之さん率いるteamLab、齋藤精一さん率いるRhizomatiks Archtecture、名和晃平さん、蜷川実花さんなど7組が手がけた作品が並びました。ぜいたくな空間とアート作品のドラマティックな共演は、多くの招待客を興奮の渦に導き、ジャンルを超えた共鳴を生み出しました。

日本の文化力を「可視化」して、
東京への期待を高めていく。

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「『Culture Vision Tokyo』は、カルチャー・ヴィジョン・ジャパン(以下CVJ)の趣旨に賛同した人々がフラットにつながり、交流するための装置として企画したものです。各界のトップリーダーたちが、実際に東京で出会い、ハグし、語り合う。そのためのもっともふさわしい社交の場を提供することを目指しました。そして、多くの人が集まる中、日本の文化力を『可視化』する。参加アーティストには、その目的に対して何を示すべきかを考えてご提案いただきました。現代日本を象徴する作品を鑑賞しながら、未来を奏でるきっかけをみんなが一緒にハミングする。そうすることで、自然と東京への期待は高まったのではないでしょうか」(総合ディレクター 谷川じゅんじ)

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招待客を驚かせたのは、イベント中盤と終盤の2回披露された、蜷川実花さんが演出を手がけたパフォーマンス「TOKYO道中」。出演したのは、リオデジャネイロオリンピックの閉会式にも出演したダンスユニットのayabambiさん、義足モデルのGIMICOさん、“暗闇の中での対話ファシリテーター”として活動する檜山晃さんなど。色鮮やかでデコラティブ、独特の和装に身を包んだパフォーマーたちは、和楽器の演奏に合わせて妖しさを漂わせながら桜吹雪の中を練り歩きました。夢のような儚い美しさを会場全体が共有したひとときでした。

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その後は、深夜までクラブタイムが。Rhizomatiks Archtectureによる東京の空を切り取った作品「TOKYO NIGHT CIRCLE」とVJによるグラフィックが天井を彩る空間にDJブースが設置され、ゲストが自由にダンスと音楽を楽しみました。DJを務めたのは、音楽プロデューサーの中田ヤスタカさん、世界的に活躍するDARUMAさん、ヤンググローバルリーダーズのJacques Lavoisierさんをはじめとする多彩なDJ陣。

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2020年東京のレガシーとして、
文化芸術活動が持続的に発展する仕組みを。

最後は、CVJのこれからについて。「Culture Vision Tokyo」の開催を経て、今後どのような活動をしていくのでしょうか?

代表理事・井上智治さんのコメントで、レポートを締めくくります。

「CVJは2014年4月に活動を開始してから、“クリエイターと産官学の垣根を越えた共創の場”としてさまざまなフィールドからトップリーダーが集まり、日本の文化芸術を支えるプラットフォームとして成長しつつあります。今後も、2020年東京オリンピック・パラリンピックを文化芸術の祭典と位置付け、東京都や組織委員会が実施する文化オリンピアードや、内閣オリパラ事務局が実施する『Beyond2020』など、さまざまな文化活動をつなぐ“ハブ”として活動していきます。2020年東京のレガシーとして、文化芸術活動が持続的に発展する仕組みをつくる。そのためにも、ぜひ多くの方の参画をお待ちしています」

「Culture Vision Tokyo」【作品紹介】